戦争社会学研究会・関東例会

共催:「宗教と社会」学会「戦争死者慰霊の関与と継承」研究プロジェクト、科研費基盤研究B「連合国のアジア戦後処理に関する宗教学的研究―海外アーカイヴ調査による再検討」(研究代表者:創価大学中野毅)

「慰霊するモノと人びと――海外戦没者をめぐる記憶のエージェンシー」

本シンポジウムの主題は、従来の戦死者慰霊の研究の中では十分論じられることがなかった、戦後の海外戦没地における慰霊や遺骨収集等、海外戦没者をめぐる記憶の為された方、作られ方である。その際、誰が記憶し、慰霊を成り立たせているのかということを照射するために、第三者のチカラを見据えた議論を行う。この場合の第三者とは、戦没者と直接の関係を有する遺族や戦友以外のさまざまな立場から関わる人びとや、慰霊碑や仏像等のモノを指している。文献調査と現場調査による成果の両面から、海外戦没者をめぐる状況の立体的理解を目指したい。

日時:2014年11月1日(土)13:00開場、13:30~17:40

場所:東京大学本郷キャンパス法文1号館1階113教室

アクセスマップ・会場案内

日程:

13:00 開場

13:30~13:40 開会挨拶(中野毅:科研研究代表者・創価大学文学部教授)

13:40~13:55 趣旨説明・登壇者紹介(西村明・東京大学大学院人文社会系研究科准教授)

13:55~14:30 浜井和史(帝京大学総合教育センター専任講師)

「可視化された海外戦没者―遺骨収集団の派遣再開をめぐって―(仮)」

14:30~14:40 休憩(10分)

14:40~15:15 君島彩子(総合研究大学院大学日本歴史研究専攻博士後期課程)

戦没者慰霊と観音菩薩像―山崎良順の事例を中心に―」

15:15~15:50 中山郁(國學院大學教育開発推進センター准教授)

「死者と生者を結びつける人々―パプアニューギニアにおける戦地慰霊と旅行業者―(仮)」

15:50~16:05 休憩(15分)

16:05~16:25 ディスカッサントからのコメント(粟津賢太:南山宗教文化研究所研究員)

16:25~17:30 コメントへの応答とフロア・ディスカッション

17:30~17:40 閉会挨拶(野上元:戦争社会学研究会代表・筑波大学大学院人文社会科学研究科准教授)