好井裕明・関礼子編『戦争社会学-理論・大衆社会・表象文化』明石書店、248頁

第2章「大衆社会論の記述と「全体」の戦争―総力戦の歴史的・社会的位格」

序 戦争をめぐる社会学の可能性[関礼子]

第1章 戦争と社会学理論――ホモ・ベリクス(Homo bellicus)の発見[荻野昌弘]

第2章 大衆社会論の記述と「全体」の戦争――総力戦の歴史的・社会的位格[野上元]

第3章 モザイク化する差異と境界――戦争とジェンダーセクシュアリティ[菊地夏野]

第4章 覆され続ける「予期」――映画『軍旗はためく下に』と「遺族への配慮」の拒絶[福間良明

第5章 戦死とどう向き合うか?――自衛隊のリアルと特攻の社会的受容から考える[井上義和]

第6章 証言・トラウマ・芸術――戦争と戦後の語りの集合的な分析[エリック・ロパーズ]

第7章 戦後台湾における日本統治期官営移民村の文化遺産化――戦前・戦後の記憶の表象をめぐって[村島健司]

第8章 「豚」がプロデュースする「みんなの戦後史」――グローバルな社会と沖縄戦後史再編[関礼子]

第9章 被爆問題の新たな啓発の可能性をめぐって――ポスト戦後70年、「被爆の記憶」をいかに継承しうるのか[好井裕明

あとがき――「怒り」をこそ基本に[好井裕明

「消費社会の記述と冷戦の修辞」「市民社会の記述と市民/国民の戦争」の続編のつもり。まだあと2本ある予定です・・・。